セレックV(色素・血管レーザー)
複数の波長フィルターで光を選別し、色素や赤ら顔・血管病変に選択的にアプローチするIPL系の複合光治療機器
セレックVは、IPL(Intense Pulsed Light、強いパルス光)系の複合光治療機器です。1つの波長だけを出す一般的なレーザーとは異なり、幅広い領域の波長が混ざった光をつくり出した後、複数の波長フィルターで必要な領域だけを選別して皮膚に伝える方式で作動します。
どのフィルターを選ぶかによって、光が主に吸収されるターゲットが変わります。メラニン色素によく吸収される波長領域を選べば、肝斑・シミ・そばかすのような色素病変に、血色素(ヘモグロビン)によく吸収される領域を選べば、赤ら顔や広がった毛細血管のような赤みの病変にエネルギーを集中させることができます。ターゲットに吸収された光は熱に変わってその病変に変化を起こし、光をあまり吸収しない周囲の正常な組織への負担は、比較的少なくなるよう設計されています。このように1台の機器で色素と血管病変の両方にアプローチできるため、茶色いシミと赤みが混在する複合的な肌トーンの悩みに活用されます。
皮膚の表面を削ったり剥がしたりする方式ではないため、施術後の日常復帰が比較的早いほうだとされており、色素のある部位には微細なかさぶたができてから剥がれ落ちる経過をたどることもあります。どのフィルターとエネルギーでアプローチするかは病変の種類・深さと肌質によって変わり、治療への反応や必要な回数には個人差があるため、診察を通じて施術方式を決定します。